🌸十二神将 (像クリック説明)

薬師如来は両脇に日光と月光の2菩薩と、さらにこれらを守る12の武将・十二神将を従えています。

十二神将とは、薬師如来の世界とそれを信仰する人々を守る大将で、1体に7,000人の眷属(けんぞく:部下)を率いていると言われます。

(十二神将×7,000人で、合計84,000人の部下を従えています)

土壇の上で円陣に取り巻いて、お薬師さまを護衛しています。

激しい怒りを表したほぼ等身大の立像で、我が国、最古最大の十二神将像です。

また十二の方角を守っていることから、干支(十二支)の守護神としても信仰されています。

十二神将像の各名称が、国指定と新薬師寺指定と異なっています。

 

新薬師寺の十二神将像は塑像(そぞう)と言う土を用いた彫刻で、奈良時代の名品(1体は補作)です。

塑像は木の骨組みに縄を巻き付け、そこに藁を混ぜた粘土を付けて大まかな形を作り、紙の繊維と雲母を混ぜた土で上塗りしたもので、眼球は紺、緑、褐色のガラス玉の吹き玉で表現されています。表面は青、朱、緑、紫に繧繝彩色(うんげんさいしき 同系統の色ごとに濃淡を付けて立体感を生み出す色彩法)され、現在でも部分的に色が残っています。

 

十二の干支にも対応していますので、参拝時にはご自身の干支の神将に願掛けをしてください。

十二神将立像 (塑造 像高 152~166cm 奈良時代 国宝 一軀補作)


十二神将と生まれ年の対応表